【みんなの感想】『ピアノの森』はクラシックを知らなくても楽しめる?!

クラシック好きもそうでない人も楽しめる『ピアノの森』。

『ピアノの森』のみんなの感想をお届けします。

『ピアノの森』の海外の反応

これほどまでに「ピアノの旋律」が視覚として入ってくるものは、初めてです。私もピアノを弾く一人として、「そんなうまく指が動けばいいけれど」と思う反面、アニメーションということを忘れてしまうほど「一ノ瀬海」のキャラクターが素晴らしいといえます。鍵盤に向かうあのすがすがしい表は、『ピアノの森』の名のごとく、深い緑や静寂、それにとどまらない壮大なスケールすべてを表してしまうのは見た人すべてが感じることだと思います。師匠である阿字野壮介の暗い闇を感じさせる「声」が「海のピアノ」で救いを求める心のようなものも感じ取れ、ただ単に「師弟関係」では、納まらない内容となっていると私は考えます。他国のピアニスト、ただ名誉にとらわれたピアニスト、すべてのピアニストとは違う次元のピアニストそれが「一ノ瀬海」のピアノであり、奏でるメロディーは人々に大きな光を与えるものになっていると私は感じました。

元々、原作漫画である『ピアノの森』が大好きで、アニメ化を聞いた時はとても嬉しく思いました。特に主人公・カイの声を幼少期は白石涼子さんが、青年期斉藤壮馬さんが演じられたことが、私のカイのイメージにぴったりで一話をみたときにとても感動しました。ストーリーも原作からほぼ変わることなく、ショパン・コンクールまでやりきってくれたことが嬉しかったです。阿字野とパン・ウェイの微妙な距離感の演出にハラハラしました。また、コミカルな部分では好きなジャン=ジャック・セローのユーモアたっぷりのおじさま具合が描かれていてついつい笑ってしまうことが多かったです。

『ピアノの森』は本格的なピアノ演奏のクオリティーが高くて、ストーリーと演奏を同時に楽しむことのできるアニメでした。演奏シーンはCGに変わり指の動きなど非常にクオリティーが高いものでした。『ピアノの森』に出てくるキャラクターの演奏者も有名どころばかりで、驚きます。阿字野 壮介のピアノを担当するのが反田 恭平氏、雨宮 修平のピアノを担当するのが髙木 竜馬氏など。この演奏者たちが、この『ピアノの森』というアニメに命を吹き込んでくれたのではないかと思います。

小学生から中学生にかけてピアノを習っていたこともあり、『ピアノの森』は楽しんで見た作品の1つでした。うまくなりたい、輝きたい、特別になりたいという一ノ瀬海がピアノにひたむきに向き合うところがグッときて、ケガで夢を諦めた音楽教師の阿字野のもとで練習するシーンが懐かしさを感じます。ピアノコンクールでの丸山誉子との出会いが転機になり、世界的なコンクールで演奏してみたいという夢をひたすら追い詰めていくところもよかったです。雨宮修平も含め、同世代のライバルがいたから強くなり、さまざまな大切なことを学ばせてもらいました。あのピアノの音色をまた聞きたいです。

私はクラシック音楽にはあまり興味はありませんでしたが、『ピアノの森』を見てからは一気にその魅力にはまってしまいました。ピアノという素晴らしい世界観が丁寧に描かれており、あまりにも影響されてしまい子どもが生まれたらピアノを習わせたいと思っています。私のお気に入りは最終審査のカイの演奏シーンです。アジノ先生の語りナレーションがまた良い雰囲気を出しているんです。どの回を見ても泣けるシーンがたくさんあるので、ハンカチの準備をしてから見始めることをオススメします。

森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして遊んで育った主人公。『ピアノの森』では、天才肌のピアニストと努力の天才のピアニスト、二人の少年から青年のピアノを中心に繰り広げていくお話です。森に捨てられたピアノを鳴らし、感性や技術を自然と習得する主人公。幼い頃からピアニストになるために練習を重ね努力をする少年。相反する二人の少年が出会い、わかれ、またコンクールで出会う。英雄ポロネイズやショパンのピアノ協奏曲など、ピアノファンだけでなく、どこか聞いたことのあるような曲として多くの人の耳に残るような曲が沢山使われているところも魅力です。

空気感が透明で綺麗な作品だと思います。『ピアノの森』というタイトルがすごく綺麗で好きなのですが、森にあるピアノをたった1人弾けるという主人公にとって、『森にあるピアノ』から大切なピアノのある森という風に意識が変わっていくように感じました。音楽がテーマのアニメなので、音楽が美しいのはもちろん、音楽と向き合うピアニスト達の感性が深堀りされているのも良かったです。『ピアノの森』でピアノを奏でる主人公のシーンで、初めて音楽って自由で気持ち良さそうだなぁと思いました。

恵まれているとはいえない環境に生まれながらも天才が羽ばたく夢を叶えるための長い道のりを描いた作品です。ピアノの森で出会った海くんと阿字野先生の師弟関係が涙を誘いますし、ライバル関係の雨宮くんはじめショパンコンクールで出会う人々の成長や葛藤いろいろとあります。あとは音楽も要素の一つです。ピアノの森の音楽はとてもスケール感がありました。とてもいいシーンに音楽がのっていて、サウンドトラックもでており『ピアノの森』コンサートもあったぐらいなので、このアニメに沿ったつくりになっているのがわかりますので、今後も楽しみにしております。

『ピアノの森』の原作を読み、ストーリーが大好きで、一期が終わった後、二期を心待ちにしていました。ところが、一期に比べると二期はアニメーションとしてのクオリティーがあまりにも低いと感じてしまいます。特に演奏シーンは、指が動くシーンはなく、カイ君の髪だけが不自然にふわふわ揺れるだけの静止画像がほとんどで、小さな白いものが飛び回るのも変な感じです。もっとキラキラときらめくような美しい表現の画像にはならないものか—。予算が足りなくなったとか、動画担当の方が代わったとか、何か事情があるのかなあ?もちろん最後まで応援しますが、残念でなりません。

全体の作りも穏やかにピアノの音色が響きます。それが聴きたくて観ていたかもしれません。主人公の男の子が類い稀な才能を持ち先生に見いだされてもともとの出自が恵まれないでいた少年に活躍の場を与えることで、当時は不治の病として志しを諦めなければならなかった自分を奮い立たせる先生。そこから二人が動き出すことで少しずつ周りにも良い影響に変わっていく様はアニメとはいえ感動すら覚えました。全ては『ピアノの森』から始まる話です。

おわりに

『ピアノの森』のみんなの感想でした。

主人公・一ノ瀬海と師・阿字野の関係がとても良いとの声が多く聞かれていました。

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