日本の古典的名作『あしたのジョー』。
日本では知らない人のいない作品ですが、今見ても面白いのでしょうか。
『あしたのジョー』のみんなの感想を集めてみました。
『あしたのジョー』の海外の反応
『あしたのジョー』で印象に残ったシーンは矢吹が力石をライバル視するところです。一度は敗戦するものの人はこれによって相手をライバル視するからこそ成長していくものだと思いました。ボクシングに限らずに、勝ちたいと思った相手がいれば、その勝ちたいという信念が強ければ強いほど、人は色々な工夫をしたり、誰かからコーチを求めたりすると思います。なので、人生を常に進化させるためには相手を憎まない範囲でライバルという存在を持つことは大切だと思いました。
不良少年だった矢吹丈がボクシングとライバル力石徹に出会い、互いに意識しながら力量を磨き、プロでの対決で力石を死に追いやる展開は、悲劇的であります。力石との熱い友情に気づき、悲しみを抱きながら、その後の試合に臨む矢吹丈の姿は悲しくもあり、立ち直ることを祈らざるを得ません。力石の死を乗り越え、頂点を目指し戦いを続けますが、順調に進まない危うさが漂っており、恋心を抱く女性の存在や世界的なボクサーとの死闘と友情が絡み、矢吹丈はもとより、その周りの人物の心理描写も深いものがあります。『あしたのジョー』という言葉、それは、師匠であり親代わりのような丹下会長が、底辺の人間であった矢吹丈がボクシングを通じて栄冠を手にするための努力を説くメッセージと思いますが、矢吹自身は、ボクシングに明け暮れるだけで幸せだったのでしょう。リングで息が絶え、真っ白になったジョーのあしたはもうなく、安らかな時が訪れました。
『あしたのジョー』の時代背景は高度成長期の日本でしたが、発展に取り残された様な街。泪橋を背景にしたジョーや丹下団平のボクシングで這い上がろうとする生き様がとても良かったです。又、ライバル力石徹との別離も当時はリアルに告別式が行われた事が有名な話しです。とにかく生きるためにハングリーだったジョーがボクシングの為にハングリーになっていくというその変化が成長していくということなんだなぁと感じた記憶があります。昨今近未来を舞台に描かれたリメイクのアニメもありますが、やはり登場人物の多彩さに関して言えば原作に遠く及ばないと思いました。
私が『あしたのジョー』の登場キャラクターで一番好きなのは最強のチャンピオンホセメンドーサです。誰もが認める強さもさることながら、家族に対しては温和な優しい父であり紳士的な完璧なボクサー。ジョーとのタイトルマッチまではジョーと互角のカーロスリベラにも圧勝するなど、底無しの強さをみせていた。これはジョーに勝ち目は無いなと見るしか無かった。しかしジョーとの試合では勝負には勝ったものの、そこには今までの最強ボクサーの姿は無く老人にも見間違えるような白髪のホセの姿があった。私はどんな形になろうとも最後までチャンピオンでい続けたホセがどの登場キャラよりも強く魅力的で今でも憧れの男です。
『あしたのジョー』という作品はジョーの才能を見出したあの眼帯をしている男性がジョーがボクシングに対して本気ではないとわかっていても彼の才能を開花させるために彼なりのアドバイス彼に送り続け、ジョーもそのある意味きっかけに過ぎないアドバイスを受けると、彼の体が見事にそのアドバイスを通りに動くという非常に才能のある人間として描かれています。ボクシングというスポーツはある意味いくら努力をしても才能がないとだめだという風に視聴者に知らしめるある意味かなり残酷なアニメだと思いました。
『あしたのジョー』を観た感想ですが、個人的んは中盤過ぎたぐらいの矢吹ジョーvsカーロス・リベラ戦が最高でした。カーロスという強敵が矢吹ジョーの力石を殺してしまったと怯える心をふっとばしてくれたとでもいいましょうか。その後、お互い心の底から楽しみながらやりあう姿はカッコ良かったです。ただこれがキッカケでパンチドランカーというものを知り、恐怖も感じました。長時間殴り合う試合は見応えがあるものの、選手生命を奪うものだと。ラストに廃人となってカーロスは見るに堪えず、泣けてきました。
ちばてつや原画の作品、ジョーこと矢吹丈がボクシングを始めてからの物語、ジョーが少年院でボクシングを覚えるきっかけになったのは、力石徹に勝つために始めたボクシング、それを指導したのが丹下段平、二人で目指した物が力石に勝つことだったのですが、そのためには幾つもの試練が、地元の子供たちとの交流を描きながら泪橋の淵の小さなボクシングジムで、練習を重ね最後は力石徹との壮絶な試合を行い、ライバルであり親友であった力石がその試合で命を落としてしまうという悲しいエンデイングになりましたが『あしたのジョー』はその後も続きますが今でも力石徹のファンは多くいますし矢吹のファンも今なお多くいるドラマは今でも続いている様な、本格的なボクシングドラマと言っても良い漫画でした。
『あしたのジョー』は、日本がまだ貧しかった頃が舞台です。いろいろとツッコミ所が多いので、そういう点から見てみるのもいいと思います。一例をあげるなら、少年院がなぜか孤島にある(笑)脱獄防止策と思われるが費用がかかりすぎて無理でしょ。リアルでは私は一切格闘技は(相撲も微妙)見ません。でも、アニメや小説なら特に問題はないようです。本編とは関係ないのですが、最初のほうで上野駅構内のラーメン屋(屋台?)が登場しますが、上野駅に行った時、ここにあのラーメン屋がと思うとなんかすごく感動しました。
『あしたのジョー』はかなり昔のアニメです。巨人の星などの所謂スポ根アニメの印象もあると思います。なんと言っても最後の試合ホセメンドーサとの死闘の後真っ白な灰になるジョー。チャンピオンホセに判定の末に負けてしまいます。しかしストーリーの中でジョーがチャンピオンベルトを奪取する事よりも、自分自信最後までやり切る事に重きを置いている事から勝敗なんて二の次、最高の男と戦い後には何も残らないを体現し目的を達成し勝敗以上の大切な事を教えてくれます。ジョーを支える周りの人達の夢破れその夢をジョーに託す気持ちなども見どころです。実際のボクシングの試合とはかけ離れた演出も沢山ありますが大袈裟ではなくジョーのアツすぎる想い故の演出としてとても楽しく観れる作品です。
『あしたのジョー』の好きなところは、戦ってるときの高速描写とその時間の長さでした。他のアニメには無い緊張感と、男同士の駆け引きが面白く、原作漫画を見ていないからこそ結末がわからないので楽しめました。また有名なシーンといえば、あの矢吹丈が燃え尽きるところなのですが、あれもまた通しでしっかり見るからこそ、その魅力が痛感できるものでした。また、個人的にはウルフ金串がカッコよく、丈の武器であるクロスカウンター対策にダブルクロスカウンターを生み出した努力家な背景が好きです。
おわりに
『あしたのジョー』のみんなの感想でした。
矢吹丈もさることながら、力石徹などのライバルの存在も人気の理由のようでした。