森見登美彦の小説が原作のアニメ『四畳半神話大系』。
海外の反応を調べてみました。
『四畳半神話大系』の海外の反応
もともと原作である森見登美彦さんの『四畳半神話大系』が大好きだったので、あの奇妙奇天烈な世界の映像化がとてもうまくいくとは思えないというネガティブな気持ちで視聴を開始。でも、良い意味でその思いを裏切られました。テンポのよい会話で楽しませてくれる演出はまさに森見ワールドそのもの。そこに愉快な画が加わってすごくはまりました。普通のアニメが好きな人には抵抗感があるかもしれませんが、個人的にはかなりの名作だと思っています。
アニメ『四畳半神話大系』は全話通して面白いのですが、特に面白いのは10話の四畳半主義者です。自分の人生が充実していないことを外的要因だと思っている主人公は四畳半から出られなくなることによってその後、少しだけ視点が変わります。これは九死に一生を得た人の体験と似ていると思います。主人公がパラレルワールドを何度もループしていることに滑稽さを感じます。しかし、若い頃の思考ではありがちで簡単に言ってしまえば成長なのです。それをとても不思議な世界観で描いている『四畳半神話大系』にとても新しさを感じました。何度見ても新たな発見があるので飽きません。
『四畳半神話大系』は、森見登美彦作品独特のの「不気味さ」を醸し出すための演出画ふんだんに使われていて、感心する点が多かったです。特に、作画に関しては、色味の種類は多いはずなのに、ほとんどの色の明るさを暗くすることで、ダークで不気味な世界観を演出しており、その技法に感心させられました。登場人物はユニークな人々が多く、人間のはずなのに、妖怪がたくさん出てくるアニメを見ているかのような感覚に陥りました。
『四畳半神話大系』馬鹿馬鹿しい話で、それでも十分楽しめる作品だったのだですが、第10話・第11話の展開に衝撃を受けた。1話完結の馬鹿話で、最後に明石さんと結ばれて終わり、という構成だと思っていたが、積み重ねた馬鹿話を、こういった形で回収してくるとは想像もしていなかった。馬鹿っぽい展開にただ笑っているだけだったが、再度通して鑑賞してみると、細かい部分が伏線になっていたりして気が付くとハマっていました。
寝付けない深夜に何気なくつけたテレビで、早口で目まぐるしく場面や心情表現らしきものが次から次へと変わり流れる映像に驚いて、ポカーンとしながら視たのが、アニメ『四畳半神話大系』でした。途中からで何が何やら分からなかったのですが、気になって毎週視聴する事にして、次第に主人公は「私」で、何やら学生生活に悔やむ事があり、今に至る過程の一つ一つを遡り修正する妄想を、四畳半の部屋で悶々と重ねているのかと理解して行きました。モダンな中村佑介さん原案のキャラクターや世界観が、ありふれた四畳半を異界として機能させ、主人公の閉じた悔恨の妄想の境界を越える様で、更に物語に惹き込まれました。そうしてラストスパート、怒涛の勢いで、主人公の四畳半の部屋はこの世のあらましを超え、全てのエピソードが繋がり、まさに『神話大系』となったのでした。アニメをみて茫然としたのは初めてでした。初回から見直したのも、この作品だけです。
『四畳半神話大系』は森見登美彦の小説をもとにしたアニメ作品です。監督は『マインド・ゲーム』や『ピンポン』等で知られる湯浅政明。京都で学生生活を送る主人公の青年の日々が描かれていますが、毎回最後には時間が最初に巻き戻り、次回には再び同じ時点から物語がスタートするという面白い構成になっていて、主人公は毎回似通った境遇に遭うのですが、回が進むごとに微妙に変わってきて結末は回によって大きく異なります。主人公は冴えない学生生活をなんとか変えようと奮起し、毎回失敗します。彼自身はそんな生活に嫌気が差しているのですが、見ている側として思い当たる節もあり、主人公を応援したくなります。彼には望まない悪友もいて彼に下心など見透かされたり邪魔されたりもしているものの、最後には彼こそが主人公の紛れもない親友であることに気づくくだりには感動します。主人公の泥臭くかっこ悪くもがき苦しむ姿には愛おしさが溢れています。
アニメ『四畳半神話大系』全11話、1~9話までは主な登場人物である「私」とヒロイン格の「明石さん」、友達の「小津」とで展開されますが、まさか「小津」がこんなに根本にまで関わってくるとは想像を超えてきて意外でした。主人公による早口気味な説明と自己語りが「化物語」を彷彿とさせ「化物語」と似ているといった親近感を抱きながら見られました。ただし、1~9話まで「大学入学後のサークル選び」をテーマに、1話ごとにループしているような世界観なので、それを中だるみと思うかパラレルワールドでおもしろいなと二分される作品だと思います。アニメ化物語含め原作小説、アニメ、劇場版の物語シリーズが好きな自分にとってこの四畳半神話大系は原作者は違いますが、後者のおもしろいという感想でした。「私」の早口のような説明と自己語りで物語は進んでいくので1人の主人公がずっと喋り続ける作品が好きならば見るべきです。
初めて見た時は、変わったアニメだなと思いました。タイトルの『四畳半神話大系』の意味も気になりましたし、なにより主人公のモノローグが多くしゃべるしゃべる。声優さんが大変そうでした。でもまずそれに引き込まれました。黒髪の乙女とのバラ色のキャンパスライフを送りたいと切に願う姿がおもしろかったです。どの世界線でも失敗してしまう主人公も愛しい。主人公の友達の小津がちょっとおかしくてなかなかおもしろい人物でした。イラストも見やすく大人が楽しめるアニメだったと思います。
アニメ『四畳半神話大系』は、はっきり言ってすごく面白かったです。森見登美彦さんの小説が原作で、それがアニメになってどうなるのかと思いましたら、「私」の一人称視点で話が進んでいき、大学生の三回生の私がもし1年生の春にこのサークルを選んでいたら?というのをいろんなサークルに入っていた場合の話が描かれていきます。声優も主人公の「私」は浅沼慎太郎さん、主人公の悪友の小津に吉野裕行さん、主人公の師匠的な8回生の樋口に藤原啓治さん、主人公が恋する後輩の明石さんに坂本真綾さんなど他にも声優も豪華です。作画も時折実写を交えながら独特の作画で、アジカンのジャケットの中村佑介さんのキャラが動きます。音楽もOPはアジカンの「迷子犬と雨のビート」EDはいしわたり淳治&砂原良徳+やくしまるえつこの「神様のいうとおり」。ノイタミナでも面白かったアニメです。
おわりに
『四畳半神話大系』の海外の反応でした。
原作ファンも納得の作品とのことでした。