三浦しをん原作のアニメ『風が強く吹いている』の海外の反応を調べてみました。
『風が強く吹いている』の海外の反応
三浦しをんさんの翻訳小説が好きで『風が強く吹いている』も既読だったのですが、小説をそのままアニメにするのではなく、アニメとして映えるように上手く構成し直されていてすごいと思いました。記録の伸び方や目標クリアの時期、エピソードの入れ替え、キャラの年齢など様々な変更がありつつも原作の良さはしっかり残っていて、追加エピソードも違和感なく観られました。とくに原作では本番走りながら語られるキングの心境が掘り下げられていて嬉しかったです。
『風が強く吹いている』は箱根駅伝を舞台にした駅伝アニメです。メンバーの大半が駅伝未経験という面子で箱根駅伝を目指します。現実には到底無理な話であり、ご都合主義である部分も否定はできないのですが、何やかんや言いつつも全話見てしまいました。ところで私たちが正月に見るのは箱根駅伝の本戦です。本戦に至るまでにどのような戦いが繰り広げられているのか、本作を見ればよくわかります。また箱根駅伝出場が本作のテーマではありますが、ハイジやカケルといった各メンバーの掘り下げも丁寧に行っている点も評価に値します。
『風が強く吹いている』の原作は未読ですが、非常に楽しく見ることはできました。正直な話、私は駅伝にあまり興味もなく詳しくはないのですが、そんなものは関係なくストーリーに引き込まれました。前半は流し見をしてしまったのですが、8話辺りからものすごい勢いでストーリーが進み面白くなってきたと感じました。個ではなく仲間とのチームワークの大切さやがむしゃらに目標に向かって努力する姿勢など、忘れていたことを思い出させてくれるような作品でした。
主人公の蔵原走を誘った先輩の清瀬灰二がとにかくカッコいい。この人について行きたいと思えるようなカリスマ性と、おかんのようなあったかい笑顔が素敵。それすらも計算なのか天然なのかはわからないけれど、怒るべきところでは怒り(「なあなあで走っているやつはここにはいない!」のセリフ)褒めるべきところではしっかりと褒める。そして自分よりも年上のニコちゃん先輩にも物怖じせずに笑って無茶振りをする。ほかの登場人物も皆訳ありであるが、それを全て受け止めて笑ってあげる包容力。『風が強く吹いている』という作品において、清瀬灰二はなくてはいけないキャラであり、作品そのものを指すお人であると思います
元々原作の『風が強く吹いている』のファンだったので、自分の中での作品に対する期待値が高かったはずなのですが、その高くなったハードルを軽々と超えていくような素晴らしいアニメでした。特に映像になって良かったと感じたのは箱根駅伝本戦に入ってからです。動くことによってキャラクターのスピード感が増したり、音楽や演出が乗ることによってキャラクターの心情がより伝わってくる仕上がりでした。最終回が来て欲しくないと感じることも多かったです。無理なキャラクター改変やストーリーの省略もなく、アニメになってがっかりしてしまう作品も多い中、『風が強く吹いている』は最高のアニメ化だと、自信を持って言えます。
この『風が強く吹いている』というアニメではなにか傷を負っている登場人物たちが箱根駅伝を目指す物語です。ハイジという登場人物は、高校時代に怪我をしていたり、カケルという人物は監督を殴ってたことで出場停止になった経験があります。ほかの登場人物も、母親の再婚で自宅に居場所がなくなったり、地元では振動ともては屋されていたものの実際はそうではなかったりと、箱根駅伝を目指すという表側に対して、裏側に抱えるものがある物語です。
非現実的ではありますが、それで見るのをやめるのは勿体ないと思います。最終回では走るとは何なのか、その答えが提示されます。それに私にとっては、生きるとは何なのか、に通じるものでした。
『風が強く吹いている』は、箱根駅伝をテーマとした作品で、いかに箱根駅伝に出るのが難しいか、また箱根駅伝に出れたとしても、それだけではない、ほかにも更なる困難があることを私達に教えてくれた作品です。箱根駅伝は、経験した選手でないとどんな困難が待ち受けているのか、わかりづらいものです。ですが、このアニメは本当に実際に経験したかのようなそんなようなアニメだったので、このアニメを見ている人は感情移入しやすく、過去のアニメの中でも、ずっと大好きなアニメです。
原作は未読ですがアニメの『風が強く吹いている』を観てまず思った事は作画がとても安定していて演出もとても感動させられました。そしてopもとても良い歌と言う事も特筆すべき点です。キャラクターは多く魅了的ではありますがやはり駆け足になっているなぁと言うところが不満点です。正直素人の人が箱根駅伝まで出場出来るとは思えませんし王子が一般人並みに走れるようになるのも少し冷めました。ニコちゃんのバックボーンなどもっと時間をかけて感情移入出来ればもっと良い作品になると思いました。ただアニメとして見れれば青春を感じる良いアニメだと思います。
『風が強く吹いている』というタイトルに惹かれ、箱根駅伝にもともと興味はなかったのですが、なんとなく観ていると見事にハマりました。万引きをし、走って逃げる主人公のカケルに、ハイジが「走るの、好きか?」と声をかけたところから物語は始まるのですが、その始まりからから、これ絶対面白い!と確信しました。アオタケでクラスメンバーはみんなキャラが立った個性的なメンバーで、とても愛着が湧きます。部員のほとんどが走ることに興味がないのですが、アオタケのメンバーで走ることにより、それぞれの悩みや葛藤を超えていく姿にも引き込まれます。私はやはり中心人物であるハイジが好きで、駅伝バカでマイペースに周りを巻き込みながらもしっかりメンバーを見つめ、自分自身も見つめなおして努力する姿に感動しました。ラストでもう走れなくなるというリスクがあるというのに限界を超える姿に、涙が溢れました。とても素晴らしい青春アニメです。
『風が強く吹いている』は等身大の男子大学生が本気で箱根駅伝に向かって物語を創り、進んで行く作品です。箱根駅伝出場は無謀ですか?物事に本気で立ち向かったことはますか?無理だと笑っている人に本気で笑い返せますか?努力のあとの結果には何を求めますか?竹青荘寮生は10人。10人もいるけど、すぐに憶えられるほど個性的です。その中で陸上経験者は3人。陸上を諦めたニコチャン先輩、高校で実力がありすぎて孤立したカケル、過去に何があったかわからない主将ハイジ、残り7人は陸上未経験ですが全員が箱根の為に努力する姿はカッコいいです。
おわりに
『風が強く吹いている』の海外の反応をお届けしました。