日本でも大人気のサイバーパンクSFアニメの『サイコパス』。
海外の映画や小説からの影響も大きく、そのため海外ファンも多い作品です。
それでは『サイコパス』の海外の人気はどれくらいなのでしょうか。
海外の反応を調べてみました。
『サイコパス』ってどんなアニメ?
「PSYCHO-PASS サイコパス」はフジテレビ「ノイタミナ」枠にて2012年10月から2013年3月にかけて放送されたアニメです。
近未来の日本を舞台に、システムに管理された人間を描いたサイバーパンク作品です。
最新作は2019年10月からは第3期『PSYCHO-PASS サイコパス 3』が放映されています。
ちなみに、最新話を見逃した方は以下の記事の方法で『PSYCHO-PASS サイコパス 3』を視聴することができます。
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『サイコパス』の海外の評価は?
『サイコパス』は海外ではどのような評価を得ているのでしょうか。
The Fandom PostのThomas Zothは、主人公の常守朱の成長とストーリー展開が絡み合っていることを称賛しています。
Anime News NetworkのBomboo Dongは、エピソード12から本当に観るべき作品になると評価しています。主人公・常森朱の成長が作品を面白くしていると言っています。しかし、黒幕がシビュラシステムにによる陰謀だったという設定には、失望したとコメントしています。
『サイコパス』の海外の反応は?
それでは『サイコパス』の海外の反応をいくつかご紹介します。
ストーリー序盤がつまらない
ややストーリーの進み方が遅い気がします。物語はエピソード10に達するまで核心には至りません。それまではサイバーパンクの設定、キャラクター間の関係などの説明に費やされています。それでも、物語の核心に迫るためには始めの段階をしっかり観ておくことをおすすめします。
途中までは作品を楽しんだ。しかし、エンディングは残念だった。作中のいくつかのシーンはとてもエキサイティングで楽しめた。序盤は無駄なシーンが多く、説明的過ぎた。プロットとは関係ないエピソードが多い。
暴力的なシーンが多い
『サイコパス』は血まみれで、暴力的で、気分を害するものであり、心の弱い人のためではないことを確かです。このアニメには肉体的にも精神的にも残酷なシーンがあります。それでも、作品の評価とはまた別です。
主人公の成長が面白い
『サイコパス』の最大のセールスポイントは、よく練り上げられたキャラクター設定である。シビュラシステムの正義は絶対であり、犯罪係数の高い潜在犯は隔離され、犯罪者は即刻処罰されなければいけない。そのような世の中で、新人捜査官の常守朱は人間の善なる側面を見ようとします。その稀有な存在は、物語に哲学的な深みを与え、観るものに思索の機会を与える。私たちは社会の不吉な面を通して、常守朱の信念がどこまで耐えられるかを観ることができます。
設定が面白い
『サイコパス』はハイ・コンセプトSFの好例です。未来的な設定は明らかにディストピア的な雰囲気を持っていますが、それでも非常に興味深いものであり、思索のヒントを与えてくれます。シビュラ・システムのような大君主を通して犯罪と正義の概念を探求する作品の試みは賞賛に値するものであり、その中心人物であるアカネを通して魅力的な結論を導き出します。
『サイコパス』は伝統的な近未来SFのかたちをとっています。天野明のキャラクターデザインとても魅力的です。ハイテクノロジーな大都市は私達の近未来を予言しており、革新的な技術を観ているだけで楽しくなります。それは常守朱アパートで一日をはじめるシーンに表れています。音楽はオーケストレーションで、古典的な作品(ベートーベンの歓喜の詩など)が使われており、作品にとても良く合っています。しかし、音楽が熱狂的になりすぎて、いくつかのシーンを誇張して過度にドラマ化している場面もありました。Egotistのエンディングテーマは耳に心地よく、エピソードの締めくくりにとても合っています。
『サイコパス』はノイタミナネットワークでデビューしたオリジナルシリーズで、ディストピアの未来を舞台にしています。このシリーズは、ねじれた個人の存在状態を表す「サイコパス」という用語が作品タイトルに使用されています。近未来の日本では、人の心の状態や性格を瞬時に測定し、定量化することが可能になりました。その数値のレベルが高い人は社会に対する脅威とみなされ、執行官が根絶していきます。私たちは皆、間違いを犯すことができます。これらの間違いの程度はさまざまですが、すべてに結果があります。しかし、行動が結果に結びつく前に本当に罰せられるべきでしょうか?私たちは道徳ではなくシステムに基づいて裁かれるべきですか?システムに欠陥があり、何か問題が発生した場合はどうなりますか?これらの質問は、システムに従う人々にとって驚異になるようです。
フィリップ・K・ディックを彷彿とさせる
このアニメの設定は特に優れています。シビュラシステムが全ての人々の潜在的な犯罪の可能性を測り、未然に犯罪を防いでいく。理想的ですが、そこには道徳心は排除されています。私たちが最初に目にする社会は、安全で幸せで自由です。しかし、物語が進むにつれて、これらの幸せを持続する柱が実際にはかなり壊れやすいことがわかります。社会問題、孤立主義、信頼性の低い技術、抑圧が、完全なるシステムの影に潜んでいます。このディストピアは間違いなく権威主義的であり、能力に基づいて人々に可能な仕事を指示するという側面も持っています。しかし、それはオーウェルの「ビッグブラザー」的な社会ではありません。むしろ市民は洗脳されずに幸せで、どちらかというとフィリップ・K・ディックを連想させます。そこに問題があります。『サイコパス』の世界観はフィリップ・K・ディックの世界観です。もし彼らがアニメでそれを完全に認めなければ、彼らは盗作でほとんど非難されるかもしれません。『サイコパス』は、アニメを含む他のいくつかの作品を上手く取り入れた作品といえるでしょう。
なんだか気取っている
この作品は時々非常に気取っています。ある程度哲学的な質問をしますが、設定のように、独創性な思索に近づくことすらありません。深みのある空気を漂わせたまま、アクションシーンを提供したいと考えています。『サイコパス』は「悪い」アニメではありません。実際、非常に面白いです。しかし、それは思っているほどインテリジェントではありません。
いろんな作品の寄せ集め
最初は一般的な作品の寄せ集めのように見えます。「マイノリティレポート」、「ドレッド」、その他の多くのSFストーリーを取り込んでいます。一般的なディストピアの設定、一般的なアートスタイル、一般的なサウンドトラックがあります。これらは特別なものでも特に悪いものでもありません。
https://nihonwalker.info/noitamina/
おわりに
『サイコパス』の海外の反応をご紹介しました。
・ストーリー序盤がつまらない
・暴力的なシーンが多い
・主人公の成長が面白い
・設定が面白い
・フィリップ・K・ディックを彷彿とさせる
・なんだか気取っている
・いろんな作品の寄せ集め
などの声が聞かれました。
やはり海外のSFファンの声が多かったようです。
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