夢はサッカー選手!サッカーがテーマの人気漫画をご紹介

数々のドラマが生まれるサッカーの世界。現代サッカーは約160年前にイギリスで誕生し、明治時代には日本へもたらされたと言われています。それから多くの時間が流れましたが、今や日本では野球と並んで、プレイヤー人口・ファン人口ともに人気のスポーツのひとつとして浸透しています。漫画やアニメの題材としてもポピュラーですよね。

最近では実際にサッカーをプレイするだけでなく、オンラインゲームでプレイしたり、スポーツベットに参加するなど、楽しみ方も多種多様化してきていると言われています。そんな日本のサッカー人気に多大な影響を与えているのがサッカーをテーマにした漫画。ここでは2023年現在、日本で人気のサッカーを扱った漫画をご紹介していきたいと思います。

キャプテン翼

新旧のサッカー漫画を通して、不動の人気を誇る『キャプテン翼』。まずこれを語らずにして日本のサッカー漫画については語れないというほど、不朽の名作でもあります。1981年に週刊ジャンプで連載が開始されるや、あっという間に人気を博し、その後、TVアニメ化もされ、日本中にサッカーブームを巻き起こしました。そのストーリーは、「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼が後にチームメイトともなる若林源三らとの出会いを経て、さまざまなライバル達との戦いを制し、やがて国外へと活躍の場を広げていくというものです。サッカーの楽しみや魅力を伝えることに重点が置かれた爽やかな作風は、それまでのスポ根漫画に代わる新しいスタイルのスポーツ漫画として、当時の読者に受け入れられました。いったん連載が終了したものの、1993年のJリーグ発足に伴い連載を再開。その後も定期的にシリーズが発表され、翼たち主要登場人物たちがスペイン、イタリア、ドイツ、日本などの各国リーグのプロ選手として活躍する姿が描かれました。現在、活躍する多くの日本人サッカー選手の中にはこの作品に影響されてサッカーをはじめた、プロ選手をめざしたという人も多く、この作品が日本のサッカー界に与えた影響がいかに大きいかがよくわかります。

アオアシ

現在、一番人気を博していると言ってもいいサッカー漫画が『アオアシ』です。2015年、ビッグコミックスピリッツで連載が開始されたこの作品は(現在も連載中)、Jリーグのユースチームをテーマにしたストーリーになっています。主人公は、狭き門であるセレクション(入団試験)を突破して、名門ユースに加わった青井葦人。高いポテンシャルを秘めながら技術に劣る彼が、生え抜きのエリート達にもまれながら成長していく姿がドラマチックに描かれていきます。ストロングポイントも違えば奮起するきっかけも違う、ましてや他人と自分を比べがちな多感な時期にいる少年たちが、ひとつの組織としてどう強くなっていくかがこの物語の見どころのひとつでもあります。そんな彼らの様子から、組織や教育のあり方について考える読者も少なくないはず。そうした意味でも、実際にアマチュアやプロのサッカーチームを率いる人々からも高く評価されている作品でもあります。昨年にはアニメ化もされ、さらに人気を博しました。

GIANT KILLING

ファンからは略して「ジャイキリ」とも呼ばれる『GIANT KILLING』。2007年から雑誌『モーニング』にて連載中のこの作品では、日本のサッカー漫画としては珍しく、プロリーグが舞台となっています。ストーリーは、東京のサッカークラブ、であるETUが強豪クラブを相手に、タイトルの通り『GIANT KILLING(大番狂わせ)』を起こしていくという内容です。この漫画の魅力は、チームの監督であり主人公でもある達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。『GIANT KILLING』では様々な立場の人が描かれています。監督だけでなく、選手、コーチ、クラブの社長、広報担当者、スカウト・スポンサー、スポーツ記者、サポーター、さらにはサポーターの家族まで。こうした登場人物たち全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。『プロスポーツとしてのサッカー』の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいい漫画とも言えるかもしれません。

Share

  • Add this entry to Hatena Bookmark

Follow Me