日本が誇る世界的アニメ『進撃の巨人』。
日本では大人気となっていますが、海外ではどうなのでしょうか。
海外のレビューサイトを見てみますと、やはり絶賛する声が多く聞こえてきます。
その中でも印象的な海外の評価や反応をいくつかご紹介します。
海外ではアニメはいつ放映されていた?
英語版の『進撃の巨人』は FunimationとCrunchyrollという2つの海外のアニメサイトで、2014年にストリーミング放送をはじめました。
この英語版のおかげで、海外の人は『進撃の巨人』を観ることができるようになったのです。
日本では2013年に初放映されているので、海外と日本では約1年のブランクしかないことになります。
最新作の『進撃の巨人 Season3』の第1話は、日本の放映が2018年7月23日で、英語放映が2018年8月18日と1ヶ月も立たないうちに視聴できるようになっています。
その後も英語版とオリジナルの放映は、約1ヶ月のブランクしか空かずに放映されています。
海外の人々も、ほとんどリアルタイムで観ることができていたようです。
『進撃の巨人』の海外の評価
『進撃の巨人』は日本だけでなく海外でもたくさんの評価を得ています。
まずは、『進撃の巨人』が海外でどのように評価されているかを見ていきたいと思います。
アメリカ
アメリカでは『進撃の巨人』の英語版は、2015年の時点で250万部以上売り上げています。
ニューヨーク・タイムズは、マンガのベストセラーリストに81週連続で『進撃の巨人』をリストに乗せていました。
アメリカの有名書店Nielsen BookScanでは、2013年10月のトップ20グラフィックノベルのリストの第1位を獲得しています。
アメリカのヤングアダルト図書館サービス協会は、2013年の「高校生のための偉大なグラフィックノベル」の一つに『進撃の巨人』を選んでいます。
アメリカでは有名な新聞や図書協会などからも、好意的に取り上げられています。
さすがエンターテインメントの国ですね。
アジア
2013年5月27日に香港の無料新聞am730のフロントページに、『進撃の巨人』のアニメの情報が掲載され、香港や中国本土で話題になりました。
しかし、韓国では『進撃の巨人』の内容が、安倍晋三首相の軍国主義につながるとして批判しています。
また、2015年6月12日に中国文化省は、未成年者が閲覧する可能性がある暴力・ポルノ・テロ・などの犯罪シーンを含む作品として、38のアニメと漫画を禁止にしていますが、その中の一つに『進撃の巨人』が含まれています。
アメリカでは好意的に受け入れられていますが、アジアでは否定的な意見もあるようですね。
『進撃の巨人』の海外の反応
人間だけが特別なわけじゃない
まず海外の反応でよく見られたのが、巨人に追い詰められる人類の姿を動物や家畜と重ね合わせる意見です。
日本のアニメファンや漫画ファンは、おそらく作品と現実を分けて考えることになれているんだと思います。
だから日本人には、巨人に食べられる人類を、人間に食べられる動物に重ね合わせる人は少ないのだと思います。
そういった意味では、海外の人は日本人より、現実と作品を重ね合わせて観ているということがわかります。
絶妙な心理描写
続いてみられるのが、『進撃の巨人』を心理劇として観る海外の反応です。
日本で『進撃の巨人』が人気なのは、おそらくプロットが面白いからだと思います。
伏線と回収が絶妙なのです。
しかし、海外の人はプロットよりも心理描写に関心が向く傾向にあります。
その傾向は、さらにエレンというキャラクターへの関心へと向かっていきます。
ヒーローらしくない主人公エレン
アメリカの典型的なヒーロー像とはかけ離れた存在であるエレンという主人公。
海外の反応では、戸惑いつつもエレンという存在に魅力を感じている様子がみてとれます。
このような反応も海外ならではという感じがします。
そのほか、オモシロイと思った反応を取り上げてみました。
面白いのは最初だけ
少し否定的な意見ですね。
最初の設定だけで、肝心のストーリーには満足がいかなかったのでしょうか。
オープニングテーマが作品にマッチしている!
最後に初期のオープニングテーマ「紅蓮の弓矢」に関してです。
おわりに
いかがだったでしょうか。『進撃の巨人』の海外の反応をまとめてみました。
特に海外ならではという反応を集めてみました。
やはり、菜食主義者の多い海外ならではという感じですが、食物連鎖の頂点に人類以外の存在がいるという設定に関心が集まっていました。
それは作品と現実重ねて観る海外ならでは反応ではないでしょうか。
さらに『進撃の巨人』をプロットの面白さやアクションの凄さではなく、心理描写が優れていると評価しているところ。
ステレオタイプなヒーローとは一味違うエレンの魅力に惹かれている様子もあります。
このようにしてみると、やはり日本と海外では『進撃の巨人』という作品の捉え方も違ってきていますね。
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